秋は外出しやすい時期ではありますが、台風が来たりして家から出られないことも。
時間があるときにじっくりと読めるミステリー小説はこの時期にぴったりです。数多くのミステリーがありますが、普段ミステリーを読まない方でも楽しめる作品を3作ご紹介いたします。
イニシエーション・ラブ
最初に読み進めていくと、ほろ苦い青春小説のような感じです。合コンで出会った男の子と女の子。最初は男の子目線でお話しを描き、次は女の子目線で同じお話しを……と思って読み進めていると、最後の2行で「そういうことだったのか!」と真実に気づいてもう一度読みたくなる作品です。
女の子目線での物語の時にところどころ違和感を感じるのです。それが最後に
「あーそういうことか」と納得させられます。
そして、その事実を知った後にもう一度読み返してみたくなる作品ですので、時間があるときに読むのをおすすめします。
映画にもなっていますが、この小説の構成をしていないようなので、ぜひ小説で読んでみてください。
白夜行
迷宮入りした殺人事件の被害者の息子と容疑者の娘。その二人の間に何か犯罪が隠れていそうだけれどもなにも証拠はない状態。しかし一人の刑事が事件を追っていきます。
東野圭吾さんのミステリー小説は有名ですが、その中でも人気が高い作品です。
内容もおもしろく、構成のすばらしさもあって、一気読みしたくなる作品ですので、夜更かししても大丈夫な日に読んでみてください。
陽気なギャングが地球を回す
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。4人の個性を使って銀行強盗を繰り返していたけれど、思わぬ誤算があり他の襲撃犯に横取りされます。そこから奪還しようとしますが、仲間との亀裂や死体などいろいろな出来事が起こります。
伊坂幸太郎さんも様々なミステリーやサスペンス小説を出しています。今回ご紹介するのは、どちらかというと軽快なテンポであまり重くないものですので、エンターテイメントのようなミステリー小説を読みたい方におすすめです。
会話のテンポもよく、内容も充実していてお話もおもしろいので、あっという間に読めますよ。
今回ご紹介した3作品は映画化やドラマ化もされています。
小説にはなかった演出が映画ではあったりするので、小説を読んだ後に映画を見て、見比べてみるのも面白いですね。