パルムドールを受賞をした『万引き家族』を見てきました。
あらすじ
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。
(公式サイトより抜粋)
社会問題を取り扱っていますが説教くさくなく、しかし真っすぐに問題提起している作品です。一つ一つのシーンやセリフもぐっとくるモノが多く涙なしでは観られませんでした。だけど、これを全員が絶賛するかと言われるとそれも違う気がします。人それぞれ大事にするところは違います。大勢の人と意見を合わす必要はないのです。
大多数の人の意見より自分の意見を尊重していますか?
受賞したからといってこの作品が誰からも受け入れられる素晴らしいものであると言うわけではありません。自分的には受け入れられない部分や納得のいかない部分があってもおかしくはありません。それを他の人が評価しているからといって無理やりに受入入れようとするとそこに自分自身の矛盾が生じてしんどくなることがあります
あまり自分の意見を言えなかったり、意見なんて持っていないと感じる人は、普段の生活でも大多数の意見を取り入れることが多いのではないでしょうか。
他人の意見に振り回されてしまう人は、映画を観たり小説を読んだ時に、どのようなところが良かったかまたはどのようなところが共感できなかったかを書き出してみるのも良いでしょう。さらに掘り下げて「なぜ私はこのシーンがが良かったのか、どうして引っかかりを覚えたのか」などどんどんと書いていくと本当の自分の考えていることがわかっていきます。
日常でも納得できないことがあれば、それをノートなどに書きだしてみましょう。そしてどういう部分に納得できないかを書いていくと、自分の本音に気づくことが出来ますよ。
今はネットのサイトでいろんな人が評価を書き込めるのでその評価に振り回されることもあるかもしれません。しかしそこで星の数が多かったとしても自分の感性と違ってもいいのです。大多数の意見が正解と言うわけではありませんよ。自分の感性を大事にして自分自身を尊重してあげてください。